
Vol.1 杉
まっすぐ伸びる、万能木材

木の中でもよく知られている「杉」。
時には御神木として、時には並木として、日本人に馴染み深い木ですよね。古くは縄文時代から、建材や船などに利用されていたのだとか。
森林には屋久杉のような自然林と、人の手で植えられた人工林があり、国内の人工林の多くはスギ林です。


実は日本の固有種でもあり、学名「Cryptomeria japonica」は「日本の隠された宝」という意味なのだそう。
和名である「杉」は、「すくすくと立つ木(スギキ)」や、真っ直ぐ伸びるという意味の「直木(スキ)」などが由来とされています。
50mにもなる高木からは長い木材が取りやすく、美しい木目と耐久性が魅力。
やわらかく加工しやすいので、建物の中や外、あらゆるところに使われています。
床材にすると足触りが良く、特有の香りによる消臭効果や調湿効果も。

ヤマサハウスのお家でももちろん、鹿児島で大切に育てられた杉の木が大活躍。私たちの暮らしに寄り添い、支えてくれる身近な杉の木。
あなたのまわりには、どんなところにいますか?
参照元:
林野庁「分野別情報|林野庁における花粉発生源対策|スギ・ヒノキ林に関するデータ」2024年9月20日
https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/data.html
月刊杉WEB版「特集1 月刊杉100号記念」100号記念特別寄稿「杉の語源」2024年9月20日
http://www.m-sugi.com/100/m-sugi_100_tsunamoto.htm
森林・林業学習館「日本の樹木|杉」2024年9月20日
https://www.shinrin-ringyou.com/tree/sugi.php#sec03
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.1 杉
Vol.2 檜
強く美しく、香る木材

「檜」と聞いてパッと「ヒノキ風呂」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
檜が持つ爽やかな特有の香り。
その成分には気分を落ち着かせる効果があり、リラックス効果を高めてくれることがわかっています。


檜は高さ30mになる常緑樹で、山地の尾根や山腹など、乾いた場所に多く生えます。
木材にした時、狂いが少なく加工しやすいのが特徴。また、光沢が美しく腐りにくいことから、古くから最上の建築材として使われてきました。
切ってからも約200年の間強くなり続けるとも言われ、奈良の法隆寺をはじめとした歴史的建築物にも使われています。
木の特性を活かし、長く住み継げる家づくりを目指すヤマサハウスのお家にも、檜は欠かせない存在です。

まな板などの調理器具や精油としても人気なので、探してみるとあなたの身近なところにあるかもしれませんね。
参照元:
林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/kusiro_fc/stayhome/attach/pdf/woodworkingcraft-4.pdf
2024年10月19日
林野庁|近畿中国森林管理局
https://www.rinya.maff.go.jp/kinki/siga/mori-enjoy/okusimasyokubutu/hinoki.html
2024年10月19日
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.2 檜
Vol.3 楢
どんぐり実る、森の王様

色鮮やかな紅葉の時期、足元に転がる小さな秋・どんぐり。きっとあなたも一度は探したことがあるのでは?
どんぐりのなる木はいくつか種類がありますが、ブナ科に属する落葉紅葉樹「楢」もそのひとつ。


地面にどっしり根を張り、悠然と枝が広がる美しい樹形。その巨木の風格から、ヨーロッパでは「森の王」と呼ばれています。
神社の境内などでもよく見かけることができ、秋は紅葉、冬は落葉し、春になると再び芽吹く。そのサイクルは日本人の季節感にも深く関わってきました。
また、家具の材料などでよく耳にする「オーク」は、実は同じブナ科コナラ属の木。
北海道産のミズナラは「ジャパニーズオーク」と呼ばれ、海外でも高く評価されています。国内ではウイスキー樽として使われ、その強い香りが愛好家を魅了するのです。

床材としても人気で、「虎斑(とらふ)」と呼ばれる木目が独特の味わいを醸し出してくれます。少しづつ木の色味が深くなり、艶も増していく…経年変化を楽しみながら大切に使い続けられる木材です。
参照元:
有限会社高田製材所|楢とオークの違い
https://mokuzaikan.com/member/muku-item/entry-16836.html
2024年11月13日
たのしいお酒.jp
https://tanoshiiosake.jp/6161
2024年11月13日
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.3 楢
Vol.4 松
風情あふれる、縁起の良い木

「松・竹・梅」。
なんだかめでたい響きですよね。
この3つの木は、厳しい冬の時期にも負けない力強く立派な様から「縁起木(えんぎぼく)」と呼ばれています。
冬でも青々しい松は、庭木や盆栽として古くから愛されてきました。


日本に自生するマツ科マツ属の樹木は8種類と言われ、代表的なものといえばクロマツとアカマツ。
クロマツは各地で防風林として造林され、野山に多く生えるアカマツは、枝葉の優しい印象から「女松」「雌松」とも呼ばれます。
この重硬な2つの松は、“やに”が材面に滲み出てくることがあるため、表面に出ない構造用に用いられます。
一方、インテリアで人気の「パイン材」は主に北米産のもので、軽くて柔らかく加工がしやすいため、DIYや木工初心者にもおすすめ。

黄みがかった明るい色合いと柔らかな木目は、お部屋の雰囲気を明るくしてくれます。熱伝導率が低いので寒い冬でも快適。ぜひ肌でふれて確かめてみてくださいね。
参照元:
(一財)日本木材総合情報センター
https://www.jawic.or.jp/woods/sch.php?nam0=akamatsu
2024年12月13日
森林・林業学習館
https://www.shinrin-ringyou.com/topics/jyouryoku.php
https://www.furu-tani.co.jp/blog/column23/
2024年12月13日
青山花茂本店
https://www.aoyamahanamohonten.jp/blog/2021/11/16/newyear-arrangement/
2024年12月13日
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.4 松
Vol.5 胡桃
艶やかで、上質な銘木

――クルミを食べると、賢くなる?
その実の形から、そんな言い伝えが古くからありました。そして近年の研究からも、実際に栄養価が高く脳にも良い、ブレインフードとして注目されているのだとか。
実だけでなく殻や樹皮、もちろん木質部も暮らしの中で活用されてきました。


日本産の木材は「クルミ材」と呼ばれますが、その仲間であるウォルナットはチーク・マホガニーと並び、「世界三大銘木」のひとつに数えられています。
形状・色・材質に優れ、美しく希少な杢目を持ち、材木として価値の高いものです。
狂いが少なく繊細な加工がしやすいため、楽器や工芸品、家具の材料に重宝されてきました。
様々な種類がある中でも、ブラックウォルナットは濃く深い色合いが特徴の高級木材。衝撃や摩耗に強く、あたたかな肌ざわりで、触れるごとに豊かになる風合いも魅力。

フローリングや大きめの家具に選ぶと、美しく揃った木目や艶が、上質で落ち着いた雰囲気を与えてくれます。ヴィンテージやレトロなテイストがお好きな方にぴったりですよ。
参照元:
脳活新聞
https://noukatsu-shimbun.jp/2023/06/23/12182/
2025年1月18日
WOOD ONE
https://x.gd/n9h5g
2025年1月18日
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.5 胡桃
Vol.6 楓
硬くなめらかな、木の真珠

「楓」、といえば?
パッと浮かばない方は、カナダ国旗のメイプルリーフを思い出してみてください。
実は日本で紅葉する木として最も親しまれている「もみじ」の正式な植物名は「楓」。英語ではカエデ属はすべて「Maple」とされ、日本でのみ区別されているようです。


北海道や東北で育つ国産のカエデは「カエデ材」、外国産は「メープル材」として区別されることが多いよう。
メープル材は、野球のバットなどに使われる衝撃や摩擦に強いハードメープル、加工がしやすいソフトメープルに分けられます。
ハードメープルは、強度と耐衝撃性からインテリアや家具の材料としても人気。床材としては最高級といわれ、部屋全体を明るく清潔感のある空間に仕上げてくれます。
白く、キメの細かい滑らかな触り心地から「木の真珠」と呼ばれることも。

極寒の地で育つことで高密度で硬く強い木材になる一方、春になると樹液の影響を受けて黄色くなるため、極寒の真冬に伐採してその白さを引き出しているのだとか。
ぜひ一度、その美しさを直接確かめてみてくださいね。
もみじかえで研究所|もみじとかえでの違い
https://x.gd/PsCO4
2025年2月14日
家具蔵|「カエデ」と「メープル」その違いとは?
https://www.kagura.co.jp/blog/howtochoose/20054/?utm
2025年2月14日
ヤマサハウスの「木」になる話Vol.6 楓
Vol.7 桜
春を象徴する、優美な木

日本を代表する花である「桜」。
薄桃色の花が咲き乱れ散ってゆく、その美しさを愛でるお花見は春の風物詩ですね。
桜の木は、かつて文字や絵画を彫る版木(はんぎ)として用いられ、出版物の印刷に使われていました。堅くきめこまやかで狂いが少ないため、浮世絵などの繊細な表現を可能にする木材だったのです。


国産材はヤマザクラ、シウリザクラ、ウワミズザクラなどが木材として使用されますが、量が少ないため貴重です。
赤みが強い輸入木材のチェリー材とは区別されていますが、どちらも同じく耐久性に優れており、長持ちするフローリング材として人気。
加工したての桜の国産材は、淡いピンク色を帯びたクリーム色をしています。家具や工芸品の高級な材料として用いられ、時間の経過とともに、落ち着いた深みのある色に変化します。細かく滑らかな木目は、光の当たり方で様々な表情を見せてくれますよ。

また、家具だけでなく楽器にも使われ、樹皮は漢方薬に、さらに幹、枝、花、葉は染料にもなるのだとか。スモークチップとしてもメジャーです。
この春、見るだけではない桜の魅力にもぜひ触れてみてくださいね。
参照元:
来宝綜合銘木工業
https://www.raihou.com/column/sakura/?srsltid=AfmBOoqJ0qcGzr3lsIla3qWfzfIeQCeVmsKDChdMgsWp2buECO-lNjVA
2025年3月18日
フルタニランバー
https://www.furu-tani.co.jp/blog/column36/#i-17
2025年3月18日