ヤマサハウスのお家にまつわる難読漢字

09

形を保つ骨組みです

お家にまつわる難読漢字「棧」

読めましたか?これは、「さん」です。

障子の格子や窓の骨組みを意味する建築用語ですが、他にも意味の異なる3つの読み方があります。険しい場所の足場や橋「かけはし」、木を組んで板を渡した棚「たな」、竹などでできた格子状の骨組み「えつり」です。こちらも難読ですね!

次に、漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

実は「棧」は旧字体で、「桟」が常用漢字です。(以降、桟)
木へんに、小さいという意味を持つ「戔(せん)」から成り立ち、木材を細長く並べる様を表していると考えられます。先ほどの3つの読み方にも共通する部分がありますね。

旧字体の面白さは、難しくも個性的で美しく、漢字の成り立ちや由来の名残が感じられる点にあるのかもしれません。

上桟と下桟をふくむ外枠を框(かまち)と呼び、構造を形作っています。横桟と縦桟は、その内側でガラスや壁などの面を支え、歪みやたわみを防いでいるのです。組子の美しさが装飾の役割を担うこともあります。

また、温度・湿度の影響を木の伸縮性で受け止め形を保ち、建物の寿命や使い心地を左右する重要な調整役でもあります。

棧の種類
格子窓

窓の桟といえば、窓ガラスを支えている枠組みの部分を指し、機能性と意匠性を兼ね備えたアルミや樹脂製のものが主流です。

ヤマサハウスのKULASIC HOMEブランドの特徴のひとつに格子窓があり、まるでカフェのような佇まい。ちょっとした違いですが、外観のデザインを引き立てるだけでなく、中から見た外の景色を額縁のように切り取り、日常を彩ってくれますよ。

参照元:
・鎌田正・米山寅太郎 著.新漢語林.大修館書店.2011年2月
・精選版 日本国語大辞典.小学館.2005年12月5日出版

参照日:2025年1月19日
※漢字の由来については、諸説ございます。

08

ささやかにこだわります

お家にまつわる難読漢字「簓」

読めましたか?これは、「ささら」です。

実は「ささら」と名のつくものは色々あります。調理器具の掃除道具や、日本の伝統的な舞や踊りで使われる楽器、さらに階段や外壁の工法まで。一体どのような共通点があるのでしょうか。

漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

簓は、たけかんむり(意符)と彫(音符)が組み合わさった形声文字。中国ではほとんど使われず、日本の「ささら」という特定の道具を指すための、日本独自の読みを持つ漢字です。

「ささら」は古語の「細ぐ(ささぐ)」に由来すると考えられ、「細かく裂いた・連ねた竹や木」を指します。これは簓たわしの形状を見るとわかりやすいですね。

一方、楽器の擦り簓は対になっており、「簓子」に簓竹を擦って音を出すもの。この簓子のギザギザした形状が、建築の場面では多くあるのです。

「簓子(ささらこ)張り」外壁は、板を横方向に重ね、ギザギザとした簓子で縦に抑える伝統的な工法。また、「簓桁(ささらげた)」階段は、踏み板をギザギザとした簓桁で下から支える工法です。

色々な「ささら」
簓桁階段

階段で光を採り入れて抜け感を出したい時は、スケルトン階段がおすすめ。鉄骨だとスタイリッシュな印象ですが、ヤマサハウスでは簓桁(ささらげた)階段を採用しており、木のぬくもりを感じつつも軽やかな印象を演出できます。そのデザイン性から、広い空間のアクセントとして採用されることも。

日常で目にすることはあっても、意外と知らない家のパーツの名称。「ささら」のように、面白いルーツがあるかもしれません。

参考文献:
・鎌田正・米山寅太郎 著.新漢語林.大修館書店.2011年2月
・精選版 日本国語大辞典.小学館.2005年12月5日出版

参照日:2025年12月16日
※漢字の由来については、諸説ございます。

07

暮らしを守り景観をつくります

お家にまつわる難読漢字「甍」

読めましたか?これは、「いらか」です。

「高くとがっている部分」という意味の「苛処(いらか)」が語源ともいわれ、屋根のいちばん高い所や、立派な建物の瓦屋根全体を指します。童謡「こいのぼり」の「♪甍の波と雲の波〜」という歌い出しは、連なる家並みを詩的に表現していますね。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

「甍」の上の部分は、「いらか」という音を示すために使われた音符が変化したものです。そこに屋根を表すかんむりと瓦を組み合わせることで、より意味が明確になっています。

「甍」と「夢」はよく似ていますが、漢字の音を表す部分や構成要素が省略・変形する過程で、偶然にも現代の字形が似た形になったようです。

仏教伝来の飛鳥時代に日本に伝わった瓦屋根は、寺社や貴族の邸宅など権威の象徴でした。その後、江戸時代には火災対策として都市部で推奨され、一般住宅にも広く普及しました。鹿児島では、明治時代から日置郡で作られる「日置瓦」が有名ですね。いぶし焼きによる独特のツヤと色合いを持ち、降灰や台風に耐えるよう重なりが深くなっているのが特徴の、風土に合った地域生産材です。

地域の瓦文化
進化する屋根

近年の住宅では、軽量で施工しやすい屋根材、耐震性能に優れた瓦、そして太陽光パネルや断熱機能など、暮らしやすさと快適性を両立する新しい屋根が増えています。瓦屋根の美しい重なりを活かしつつ、メンテナンス性や省エネ性能を高める工夫が進んでいるのです。
今後は、伝統と現代技術の融合がさらに進み、デザイン性と機能性を両立させた屋根は快適で安心な暮らしを支える重要な要素としてますます注目されていくでしょう。

参考文献:
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年11月20日
・鎌田正・米山寅太郎 著.新漢語林.大修館書店.2011年2月

参照日:2025年11月20日
※漢字の由来については、諸説ございます。

06

内側と外側の大切な境目です

お家にまつわる難読漢字「閾」

読めましたか?これは、「しきい」です。

家の「ウチ・ソト」の境目を意味し、引き戸・障子・ふすまを開閉するためのレール「敷居」の語源です。上部の鴨居と下部の敷居は対になる存在として一般的にも知られていますね。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

門構えの中に「或」を組み合わせた「閾」。「或」には定まっていない物事や人物という意味があり、あいまいな空間を「門」で区切る様子を表しています。

物理的な敷居とは別で、建築家が提唱する「閾」の概念もありますが、プライベート空間とパブリック空間の間の中間領域を指し、「境界」というキーワードでは共通していますね。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

古来、日本では敷居で区切られた場所や敷居そのものも神聖なものとされ、家の敷居を踏むことは失礼にあたると考えられてきました。

「敷居をまたぐ」「敷居が高い」といった言葉には、他人の家に入りにくい心理的な距離感と共に、相手への配慮や礼節を重んじる日本人の感覚が表れています。

礼を守り、家を守る
変化する境界線

近年では、バリアフリー化の影響でフラットフロア化が進んでいます。段差がやわらぐことで転倒リスクが減り、車椅子やベビーカーの通行もスムーズに。ヤマサハウスでは LDKと一体化した和室の間取りも人気ですが、フラットながら敷居があることで「パブリックスペースのリビング」「プライベートスペースの和室」のように空間の境目が生まれるのです。

変わりつつある境界線「敷居」に、ぜひ注目してみてくださいね。

参考文献:
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年10月17日
・原広司著.『集落の教え100』.彰国社.1998年,p144-145「閾」
・三省堂編修所編.三省堂故事ことわざ・慣用句辞典 第二版2010年

参照日:2025年10月17日
※漢字の由来については、諸説ございます。

05

暮らしに欠かせない水の通り道

お家にまつわる難読漢字「樋」

読めましたか?そう、「とい」です!

「樋」と聞いて思い浮かぶのは屋根にある雨樋かもしれませんが、樋には他にもいろいろな姿があります。水を引き込む「水樋」、川や谷をまたいで水路を通す「樋橋」、農業用水を調整する「樋門」など、暮らしや農業のさまざまな場面で活躍してきました。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

「樋」という字は、日本で独自に作られた国字(和製漢字)にあたります。その字が示すとおり「木でできた水を通す道具」で、昔の樋は竹を割ったり木をくり抜いたりして作られていたようです。

他にも「塀」や「枠」、「畳」など家に関する国字は多く、日本の風土や文化、生活に根ざした独自の概念を表しています。

雨樋が日本で広く普及したのは、寺社仏閣だけでなく一般の民家に瓦が使われるようになった江戸時代と言われています。身近で手に入りやすい竹製や木製から、ブリキやトタンといった金属製へと発展していき、現代では軽くて丈夫な塩ビ(プラスチック)が主流になっています。安価で加工もしやすくカラーも豊富なため、建物のデザインに合わせて選びやすくなりました。

雨樋の歴史
建物を美しく保つ

もし、雨樋がなかったら?屋根から流れる雨水がそのまま外壁を伝い、壁を汚したり、ひび割れを早めたりします。泥はねやカビも増え、家の外観はあっという間に傷んでしまいます。雨樋は、建物を長持ちさせるだけでなく、外観を清潔で美しく保つ役割を担っています。
外観にこだわった家づくりや、その後のアフターメンテナンスの面でも、実は重要な役割を果たしている「樋」。暮らしの静かな守り手といえるでしょう。

参考文献:
・ブリタニカ・ジャパン株式会社 編著.ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典.ロゴヴィスタ.2010年
・白川静 著.新訂字統[普及版].平凡社.2007年6月出版

参照日:2025年9月15日
※漢字の由来については、諸説ございます。

04

そっと快適さを支えています

お家にまつわる難読漢字「庇」

読めましたか?そう、「ひさし」です!

建物の壁や窓の上に突き出した、雨や日差しを防ぐための小さな屋根。それが庇です。真夏には直射日光を遮って室内の温度上昇を抑え、雨の日には外壁や窓を濡らさない。家の寿命を延ばし、住む人の快適さも守ってくれる、まさに陰の立役者です。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

「庇」は形声文字で、屋根を示す「广(まだれ)」と音を表す「比」を組み合わせたもの。もともと「屋根の下で覆って守る」という意味があります。そこから人を危険や困難から守る行為を「庇」の字を使って「かばう」と言うようになったようです。

雨を防ぐ庇のように、相手をそっと守る姿を表した言葉です。

昔の日本家屋では、この庇の長さや角度に知恵が込められていました。夏は太陽を遮り、冬は低い角度の光を室内に取り込むように設計。庇の下に縁側があれば、夏は涼しい日陰の居場所に、雨の日は濡れずに外を眺められる空間になります。年々厳しさの増す日本の夏の暑さやエネルギー対策としても、庇の持つ機能性は改めて注目されています。

快適さをつくる知恵
ゆとりを生み出す

雨の日に玄関先に庇があれば、入る時も出る時も余裕が生まれます。ゆっくり傘を開け閉めし、落ち着いて鍵を探す。ささやかに見える庇が日々の一瞬にゆとりを生み出してくれます。タイルテラスに庇を設け、室内空間とのゆるやかなつながり感じさせるスタイルはヤマサハウスでも人気です。

玄関に入る時、テラスで過ごす時も、庇は日々の暮らしを少しやさしくしてくれる存在と言えるかもしれません。

参考文献:
・学研小学漢字辞典 改定第6版 2023年
・精選版 日本国語大辞典.小学館.2005年12月5日出版
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年8月18日

参照日:2025年8月18日
※漢字の由来については、諸説ございます。

03

柔軟に空間を仕切ります

お家にまつわる難読漢字「襖」

読めましたか?そう、「ふすま」です!

シーンに合わせて空間を仕切ることができる襖は、日本の住まいの知恵ですね。古くは綿を入れた防寒着のことを「襖(あお)」と呼んでいたそうですが、もともとは衣類を表す漢字が、なぜ建具を指すようになったのでしょうか。

漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

「衣へん」に「奥」で「身体の形を覆い隠す服」という意味を表わしています。平安時代には、寝具を「衾(ふすま)」、また寝所の仕切りを「衾障子(ふすましょうじ)」と呼んでおり、やがて襖の字が当てられるようになったとされているようです。

時代と共に襖の形も変化し、現在のような枠に紙や布を張った建具を指すようになったと考えられます。

「固定されない壁」とも言える襖は、強度を保ちながらも軽いことが特徴。取り外しが簡単にできるため、広間へも個室へも早変わりが可能です。

適度な吸音性や断熱性があり、空間を柔軟に変化させられる襖は、日本家屋の合理性と美しさを支えているのです。

框組み構造
上がり框

近年人気の「ジャパンディスタイル」でも襖は空間の印象付けになるポイント。無地やシンプルな柄の襖を採用すれば、和の雰囲気を保ちつつモダンな空間になります。襖紙を貼り替えて長く使い続けられるサステナブル性も、メリットのひとつです。

ゆとりのある豊かな空間作りに、日本古来の様式も参考にしてみるのはいかがでしょうか。

参考文献:
・学研小学漢字辞典 改定第6版.Gakken.2023年12月
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年7月21日
・日本大百科全書(ニッポニカ).小学館.2001年4月
・鎌田正・米山寅太郎 著.新漢語林.大修館書店.2011年2月

参照日:2025年7月21日
※漢字の由来については、諸説ございます。

02 框

空間を美しく縁どります

お家にまつわる難読漢字「框」

読めましたか?そう、「かまち」です!

框は、物の「外枠の木」を意味します。戸・障子など建具の「枠木」、床の間・縁側など床面の端を隠すための「化粧横木」を指すことも。日常生活ではなじみがないかも知れませんが、伝統建築や家具づくりの世界ではとても大切な部分なのです。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

部首に材料である「木」を持ち、右側の「匡(キョウ)」は「囲う・枠組み・正す・修正する」などの意味があるため、これが框のもつ“囲う構造材”としての役割と合致していると考えられます。

つまり框は、「木で空間を囲って形を整える」という意味を含んだ文字であり、漢字の形そのものが用途を語る珍しい漢字なのだそう。

戸・障子などの建具の外枠としては、強度を保ちつつ鏡面を支える役割を果たします。

とくに「框組み構造」という伝統的な技法では、木枠の中に板をはめ込むことで反りに強く美しい建具に仕上がります。構造を支えるだけでなく、空間を美しく縁取る役割もあるのです。

框組み構造
上がり框

上がり框は、玄関(ソト)と室内(ウチ)を分ける段差に取り付ける横木で、家の顔ともいえる重要な部分。ヤマサハウスでも、斜めやL字型など様々な施工実例がありますよ。素材の選び方や仕上げによって印象が変わるので、こだわりたいものですよね。

空間を引き締め、品格をもたらす框。ぜひ、お家の「縁」にも注目してみてください。

参考文献:
・白川静 著.字通[普及版].平凡社.2014年3月出版
・精選版 日本国語大辞典.小学館.2005年12月5日出版
※漢字の由来については、諸説ございます。

01 梁

横になって家を支えています

お家にまつわる難読漢字「梁」

読めましたか?そう、「はり」です!

建物の中で天井・屋根・床などを支える横向きの構造材のこと。かつては、物や場所同士をつなぐという意味で橋や渡し板、渡るものを指していたのだとか。

音読みでは「リョウ」と読み、「梁材(りょうざい)」や「梁間(りょうかん)」という言葉もありますよ。

漢字の成り立ち

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!
梁は形声文字に分類され、部首である「木」と流れる「水」、水の流れをせき止める「石」が組み合わさっています。これが「川に架ける木材の構造物、橋」を表すのだそう。

肥沃な土地で育つ穀物を表す「粱(リョウ)」という漢字と似ており、どちらも暮らしに欠かせないもの、ということで同じ読みになったとされています。

「梁」と「桁(けた)」はどちらも建物の構造を支える水平材ですが、場所や方向によって区別されています。「梁」は建物全体の荷重を受け止めて支え、「桁」は棟木と平行に横わたり主に屋根を支えるもの。

柱と柱を接続する梁を「大梁」、そうでないものを「小梁」、そのほかにも「小屋梁」「火打ち梁」「登り梁」「妻梁」…と、細かな種類があります。

梁と桁の違い
漢字の成り立ち

最近のトレンドである「梁見せ天井」は、デザイン性を高め、明るく開放的な空間を演出してくれます。構造体をあえて見せる「梁あらわし」、装飾のための「化粧梁」の2種類があります。

ヤマサハウスでもたくさんのお客様が採用され、木のぬくもりを感じる心地よい暮らしを楽しまれています。照明計画や壁や床とのコーディネートなどと合わせて、ぜひ検討してみてくださいね。

参考文献:
・白川静 著.字通[普及版].平凡社.2014年3月出版
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年5月16日
※漢字の由来については、諸説ございます。

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