ヤマサハウスのお家にまつわる難読漢字

01 梁

横になって家を支えています

お家にまつわる難読漢字「梁」

読めましたか?そう、「はり」です!

建物の中で天井・屋根・床などを支える横向きの構造材のこと。かつては、物や場所同士をつなぐという意味で橋や渡し板、渡るものを指していたのだとか。

音読みでは「リョウ」と読み、「梁材(りょうざい)」や「梁間(りょうかん)」という言葉もありますよ。

漢字の成り立ち

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!
梁は形声文字に分類され、部首である「木」と流れる「水」、水の流れをせき止める「石」が組み合わさっています。これが「川に架ける木材の構造物、橋」を表すのだそう。

肥沃な土地で育つ穀物を表す「粱(リョウ)」という漢字と似ており、どちらも暮らしに欠かせないもの、ということで同じ読みになったとされています。

「梁」と「桁(けた)」はどちらも建物の構造を支える水平材ですが、場所や方向によって区別されています。「梁」は建物全体の荷重を受け止めて支え、「桁」は棟木と平行に横わたり主に屋根を支えるもの。

柱と柱を接続する梁を「大梁」、そうでないものを「小梁」、そのほかにも「小屋梁」「火打ち梁」「登り梁」「妻梁」…と、細かな種類があります。

梁と桁の違い
漢字の成り立ち

最近のトレンドである「梁見せ天井」は、デザイン性を高め、明るく開放的な空間を演出してくれます。構造体をあえて見せる「梁あらわし」、装飾のための「化粧梁」の2種類があります。

ヤマサハウスでもたくさんのお客様が採用され、木のぬくもりを感じる心地よい暮らしを楽しまれています。照明計画や壁や床とのコーディネートなどと合わせて、ぜひ検討してみてくださいね。

参考文献:
・白川静 著.字通[普及版].平凡社.2014年3月出版
・デジタル大辞泉.小学館.閲覧日:2025年5月16日

02 框

空間を美しく縁どります

お家にまつわる難読漢字「框」

読めましたか?そう、「かまち」です!

框は、物の「外枠の木」を意味します。戸・障子など建具の「枠木」、床の間・縁側など床面の端を隠すための「化粧横木」を指すことも。日常生活ではなじみがないかも知れませんが、伝統建築や家具づくりの世界ではとても大切な部分なのです。

次に漢字の成り立ちを見てみましょう!

漢字の成り立ち

部首に材料である「木」を持ち、右側の「匡(キョウ)」は「囲う・枠組み・正す・修正する」などの意味があるため、これが框のもつ“囲う構造材”としての役割と合致していると考えられます。

つまり框は、「木で空間を囲って形を整える」という意味を含んだ文字であり、漢字の形そのものが用途を語る珍しい漢字なのだそう。

戸・障子などの建具の外枠としては、強度を保ちつつ鏡面を支える役割を果たします。

とくに「框組み構造」という伝統的な技法では、木枠の中に板をはめ込むことで反りに強く美しい建具に仕上がります。構造を支えるだけでなく、空間を美しく縁取る役割もあるのです。

框組み構造
上がり框

上がり框は、玄関(ソト)と室内(ウチ)を分ける段差に取り付ける横木で、家の顔ともいえる重要な部分。ヤマサハウスでも、斜めやL字型など様々な施工実例がありますよ。素材の選び方や仕上げによって印象が変わるので、こだわりたいものですよね。

空間を引き締め、品格をもたらす框。ぜひ、お家の「縁」にも注目してみてください。

参考文献:
・白川静 著.字通[普及版].平凡社.2014年3月出版
・精選版 日本国語大辞典.小学館.2005年12月5日出版

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