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鹿児島で一番の実績より、鹿児島で一番のこだわりを誇りたい。

「木へのこだわり」「伝統と美しさの調和」をコンセプトにした職人技。LCCM住宅モデル事業は、県内で初めて国土交通省の先導的モデル事業に採択されました。そんなヤマサハウスの家づくりへのこだわりを、常務取締役に語っていただきます!

この記事に登場する人

佐々木 政典(ささきまさのり)
創業家に生まれた3代目。
東京の経営コンサルティング会社で企業再生支援業務に従事。その後、実家家業となるヤマサハウスにUターン就職。コンサルティング会社での経験を活かし、ヤマサに様々なイノベーションを起こしている。

「法令や論文に基づいていればOK」と、思考停止してはいけない。

―早速ですが、ヤマサハウスの家づくりにおける一番のこだわりを教えてください。

佐々木:鹿児島の気候風土に適した家、そこに暮らす人が心も身体も健康に過ごせる家とはどうあるべきか。それを追求し続けることだと思います。今ベストな技術が、これからもベストであるわけではないし、鹿児島の気候風土も少しずつ変わってきています。時代や環境の変化に合わせて、私たちも変わっていかなければなりません。また、建物そのものの基本的な考え方は「良いものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」というもの。

―長くというと、どのくらいのスパンで考えられているんですか?

佐々木:3世代続く家。つまり、75年~90年は安心して暮らせる家づくりをめざしています。

―それだけ長期にわたって安心して暮らせる家をつくるために、気を付けているポイントはありますか?

佐々木:例えば、建物の地震に対する強さを示す客観的な指標として「耐震等級(1~3)」というものがあります。これは品確法という法令で定義されているんです。耐震等級1は、震度5強の地震でも損傷を生じないとされる基準。2(耐震等級1の1.25倍)、3(耐震等級1の1.5倍)とさらに強度が高まっていきます。法令ではこの1~3内の耐震性があれば良しとされていますが、当社の提案基準はそれを上回る「耐震等級3×1.25倍」です。

―それだけ耐震等級にこだわる理由は?

佐々木:2016年の熊本地震の際に、当社も社員や協力会社さんと連携して数か月にわたって復旧支援に行ったんですが、そのときの被害分析を踏まえて法令の定める範疇では足りないと感じたんです。「法令や論文に基づいていればOK」と思考停止するのではなく、目の前の現実にしっかりと向き合って、自分たちの信念に沿うかたちで意思決定することが大事なんだと思います。

家づくりのこだわりは、グループ全体の使命から生まれた。

―過去30数年にわたって、県内トップクラスのハウスメーカーとして実績を挙げてこられた理由は何だとお考えですか?

佐々木:先ほどお話しした家づくりに対するこだわりや、人材育成に対するこだわりを、継続して持ち続けてきたからだと思います。シェア1位という実績は目的ではなく、鹿児島の気候風土に適した家づくりを追求したことの結果でしかありません。創業以来70年を超える長い間、信念を持って努力し続けてきた先輩たちのおかげです。とはいえ、先輩たちの実績にあやかってばかりではいけない。過去の実績をベースに、私たちの時代にプラスアルファの付加価値をしっかりと確立していきたいと思います。

―最後になりますが、ハウスメーカーとしてのヤマサハウスの使命とは何だとお考えですか?

佐々木:ヤマサハウスの創業者は、元は小学校の先生だったんです。戦後の地方の経済的な困窮が、小学生の学校生活にまで影を落とす現状を目の当たりにして、地方経済を盛り上げるべく、地域の木材を扱う事業をスタートしました。そうしたルーツを持つ私たちだからこそ、グループ全体として「鹿児島を、鹿児島に関わる人たちにとって、もっと、ずっと住みたい場所にする」という使命を掲げているんです。家づくりのこだわりも、そうした使命を追求してきたからこそ生まれてきたのだと思います。