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インタビュー

社員も学びがたくさんの「住まいづくり探検ツアー」

1997年にスタートした「住まいづくり探検ツアー」。25年の月日を経て、記念すべき開催300回目を迎えました。

このツアーは、家づくりの流れやポイントについてのセミナー実物大の構造模型をご覧いただきながらの解説、木材加工をしている自社プレカット工場の見学、実際にヤマサハウスにお住まいのお客様による体験談など、当社の住まいづくりのこだわりや魅力を体感していただける人気の企画イベントです。今回は現、会長の佐々木の想いを受け、このツアーを立ち上げた、代表取締役社長の森に25年を振り返って語ってもらいました。

この記事に登場する人

森 勇清  もり ゆうせい 代表取締役社長

垂水市出身。一級建築士。1986年に鹿児島県立加治木工業高等学校の建築科を卒業後、新卒で入社。1997年、「住まいづくり探検ツアー」の立ち上げに携わる。重要なポストを歴任したのち、2020年5月、代表取締役に就任。根っからの家づくり大好きヤマサ人。

※ 住まいづくり探検ツアーとは、毎月第一日曜日に開催している、住まいづくりがまるっとわかるイベント。家づくりの流れやポイントについてのセミナー、現在ヤマサハウスにお住まいのお客様による家づくり体験談、コンピューター制御の機械と職人の手で木材を加工するプレカット工場や、実物大構造模型の見学など、お客様に当社の取り組みや住まいづくりへの想いに触れていただくことができます。託児サービスやチャーターバスでの送迎などもあり、お客様からも好評のイベント企画です。

雨の日も風の日も続けた25年

―スタートから25年、この度、300回を迎えたということは、単純に計算して毎月1回のペースで開催を続けてきてこられたことになりますが、今どのようなお気持ちですか?

300回と聞いて、率直によくやってきたなと思います。25年間の中で中止になったのは、3回だけでした。2回は台風の影響で、1回はコロナ禍のため。コロナ禍では、感染対策の観点から半日に時間を短縮し、場所を工夫しながら開催を続けておりました。

ツアーで見学できる実物大構造模型

―どのような意図でこのイベントを始めることになったのでしょうか。

〝百聞は一見に如かず〞という言葉があるように、まずは実際に、お客様にヤマサハウスの家づくりのこだわりを見ていただこうという思いでスタートしました。

当時は同じようなことをしている会社が鹿児島にはなくて、企画段階では県外の会社まで見学に行ったりもしましたよ。

                   

自社の家づくりを学ぶ社員教育の一環でもある

―ツアーを行うようになって、社員にとってもメリットがあったそうですね。

住まいづくり実験コーナーの様子

ツアーの開催は社員教育の一環でもあると思っています。新入社員・キャリア入社社員も探検ツアーに参加することで理解が深まる部分もあるんですよ。

それは、家が完成すると見えないところをお客様に見ていただくツアーなので、営業や設計、インテリア担当など、そのほかの部署の社員にも各担当の仕事内容を適切に理解してもらえる内容になっているからなんです。

各部署の説明担当者は、お客様へ分かりやすく伝えるべく何度も練習を行いますので、準備が大変だったと思います。

また、お客様をお招きすることから、工場では整理整頓をさらに徹底して行うため、作業環境が整備され、安全意識もより高まるなど、ツアーの開催は社内でのメリットも大きいものだと思っています。

―『住まいづくり探検ツアー』が始まった同年4月に〝健康住宅宣言〞も行っていますよね?

はい。それは長期優良住宅の標準仕様を目指すということでした。ツアーの開催は自社の住宅性能を伝えるだけでなく、鹿児島の住宅業界のリーディングカンパニーとして業界全体の底上げにもつながると考えています。

鹿児島の住宅業界を牽引してゆくために

―業界全体の底上げとはどのような効果があるのでしょうか?

オーナー様に体験談を語っていただくコーナーは、参考になると人気が高い

当社のツアーに参加したお客様は、他社でも〝ヤマサハウスのような仕様はできますか?〞とおっしゃるんです。お客様からご要望があれば、他社さんも住宅性能について具体的に説明するようになります。お客様が情報を得て比較検討するようになると、きちんとした基準の家でないと求められなくなる。当社だけに限らず、鹿児島の人々にとって快適で安全な住まいが当たり前になっていきます。これこそヤマサハウスが『住まいづくり探検ツアー』を行う意義とも言えますね。

                

    

―家づくりにおける体験や実験などを大切にしている〝探検ツアー〞ですが、お客様の声に応え、社員のアイデアを採用し、現在の形になっているそうですね。

そうです。これからも時代の流れに合わせて変化しながら、400回、500回と情報を発信していきたいと思っています。主要構造として使う木材である木を山へ見に行ったり、植林したりするのも面白そうですし、ツアーのバリエーションが増えると良いかもしれませんね。

―それは面白そう。社員としても参加してみたいです。ありがとうございました。